外壁塗装工事に悪徳業者が多いというのは、たびたびお伝えしているところです。
でも実際に悪徳業者かどうかを見分けるにはどうしたら良いの?という疑問が出てきますよね。
今回は業者が出してきた見積書から、悪徳業者を見分けるポイントを解説していきますね。
サンプルとして、こんな見積書を作ってみました。
怪しいと思われるポイントを列挙して説明します。
きちんとした見積りならば、外壁の面積を出した上で必要な金額を計算します。
その数量が一式となっているということは、ちゃんと現場を見ていないか、誤魔化そうとしている可能性がありますね。
外壁を塗り直す工事では、単に上から塗料を塗るだけではありません。
仕上塗りをする前に高圧洗浄やコーキングの打ち直しなど、下地調整という工程が必ず入ってきます。
この下地調整についての記載がないということは、手抜き工事をされるリスクもあるということですね。
別の記事でも解説しているとおり、外壁塗装は塗料の種類によって工事費や耐用年数がまったく異なります。
価格が安いアクリル塗料ならば耐用年数は6~8年ですが、高価なフッ素系塗料であれば20年くらい保つものもあります。
したがって実際の工事で塗る塗料の種類や塗り回数が示されていないというのは、ちょっと疑わしいと感じますね。
外壁塗装は外壁だけ塗れば終わりではありません。
庇(ひさし)部分の軒天や破風板なども、きちんと塗装しなければ雨漏りの原因となります。
この部分についても面積・長さを測り、ていねいに見積もってもらいたいですね。
という質問を受けることがあります。
この諸経費という存在が、依頼する側としてはブラックボックスになっているのですね。
諸経費は、主に現場経費や一般管理費を含む経費の総称です。
費目 | 内容 |
---|---|
現場経費 | 労務管理費、作業員の給与、事務手数料、その他 |
一般管理費 | 事務所経費、租税公課、営業利益、雑費など |
これらの経費を細かく計算して記載するのは不可能なので、一括して諸経費としているわけですね。
外壁工事の場合、諸経費はおおむね工事費の20%程度になります。
あまりに諸経費の額が高い場合は、その根拠を示してもらった方が良いですね。
法律上は見積書と契約書(請書)は別のものです。
ただ一般的には両者をまとめて、ひとつの見積書兼請書として出すことが普通ですね。
このこと自体に問題はないのですが、見積書を出したときにサインをしてくださいと言われたら注意しておきましょう。
サインをした時点で契約が締結されたと見なされ、勝手に工事を進められるケースがあります。
このようなときはいったん帰ってもらい、ていねいに見積書の内容をチェックしてください。
依頼者のほうに知識がないと、悪徳業者に足下を見られる危険があります。
今回示したようなポイント以外にも、怪しいと思ったら専門家への相談をオススメします。
一括見積りサービスであれば、ネット上で申し込むだけで専門家によるアドバイスを受けられます。
すでに業者から見積書をもらっている状態でも、問題なく質問に答えてもらえますよ。
怪しいなと思ったらすぐに相談!ですね。