自宅の外壁がモルタルなんだけど、ずいぶんと汚れてきたなぁ……
そんなときは、そろそろ塗り替え工事の時期です。
実際にどのくらいの費用がかかるのか、見積り例をもとに解説していきましょう。
名称 | 仕様 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 |
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1.仮設工事 |
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外部足場 | くさび式 ブラケットー側 残置1ヶ月 材工共 | 250 | 架㎡ | 940 | 235,000 |
シート養生 | メッシュシート防炎1類 残置1ヶ月 〃 | 250 | 架㎡ | 460 | 115,000 |
小計 | 350,000 | ||||
2.外壁工事 |
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高圧洗浄 | 水洗い程度 軒天部含む 手間 | 160 | ㎡ | 240 | 38,400 |
吹付け | 防水型複層塗材E(弾性タイル) 凸凹模様 吹付 下塗1・増塗1・基層塗1・模様塗1・上塗2 材工共 | 130 | m | 3,050 | 396,500 |
小計 | 434,900 | ||||
3.外壁付帯工事 |
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軒天部 | アクリル樹脂非水分散型塗料 2回塗り 材工共 | 30 | ㎡ | 1,330 | 39,900 |
破風板 | 合成樹脂調合ペイント 2回塗 材工共 | 50 | m | 720 | 36,000 |
小計 | 75,900 | ||||
合計 | 860,800 | ||||
諸経費 | 合計の20% | 172,200 | |||
総計 | 1,033,000 |
上の見積り例は、既存のリシン吹付けのモルタル壁を弾性タイル吹付けに塗り替える工事を想定しています。
大きく分けてモルタル壁に使う塗料は以下の通りです。
この中でも一般的に使われているのが複層仕上塗材です。
複層仕上塗材は耐久性に優れていて、かついろいろな種類が選べるという利点があります。
価格的にもこなれていますね。
今回は複層仕上塗材のなかの弾性タイル(ウレタン)を使ってみました。
弾性タイルはモルタルの伸縮に追従して伸び縮みするので、ひび割れが起きにくくなります。
また上塗材によってウレタン系・シリコン系・フッ素系というグレードがあります。
シリコン系やフッ素系は価格が高いのですが、そのぶん耐久性・防汚性に優れるというメリットがあります。
将来のメンテナンス費用も考慮して、塗料の種類を選んでみましょう。
今回の見積り例では、ひび割れがないものとして特に補修費用は計上していません。
しかし多くのケースではすでにひび割れが発生しているため、シーリング材注入などの工事が別途発生します。
程度にもよりますが、さらに工事費が加算されることに注意してください。
解説でも触れましたが、モルタル外壁は劣化状態によって塗り替え工事の費用が変わります。
酷いひび割れが起きている場合は、モルタルを除去してラス下地を張り直すといった工事が必要になることもあります。
目に見えてひび割れが出ているような場合は、酷くならないうちに塗装工事の見積もりを取りましょう。
一括見積りサービスを利用すれば、カンタンにおおよその工事費を知ることができます。
大事な自宅を守るためにも、早めの塗替えをおすすめします。