サイディング壁のシーリング補修費用|自分でDIYできるの?

サイディング壁のシーリング補修費用|自分でDIYできるの?

サイディング壁の目地部分をシーリング(またはコーキング)といいます。
シーリングは目立たない存在ですが、外壁にとっては無くてはならない存在。
今回はそんなシーリング材を補修するときに、どのくらいの費用が必要なのか?
業者に依頼するケースと自分でDIYするケースを考えてみましょう。

シーリング補修の見積り例

シーリング補修を行うときは、
  1. 塗装業者に依頼する
  2. 自分でDIYする
の二通りが考えられますね。 費用面でどのくらいの差があるのか? 一般的な木造二階建て住宅(30坪)を想定して、見積り例を作ってみますね。

業者に依頼する場合

シーリング補修を業者に依頼する場合は、打ち替え・増打ちという2つの工法があります。 それぞれの見積り例を見ていきましょう。
打ち替え
打ち替えとはまず古い既存シーリング材を撤去してから、新しいシーリングを充填する工法です。 したがって工事の流れとしては、
  1. 足場設置
  2. 既存シーリング撤去
  3. シーリング材充填
  4. 足場解体
となります。
名称 仕様 数量 単位 単価 金額
1.仮設工事
外部足場 くさび式 ブラケットー側 残置1ヶ月 材工共 250 架㎡ 940 235,000
小計 235,000
2.外壁工事
シーリング撤去 手間 180 m 410 73,800
シーリング 変性シリコーン系 材工共 180 m 910 163,800
小計 237,600
合計 472,600
消費税額を考慮すれば、おおむね50万円ほどになります。
増打ち
増打ちとは、既存のシーリングをそのままに上から新しいシーリング材を充填する工法です。 既存シーリングの劣化が少ない場合は、この増打ち工法が採用されることがありますね。 打ち替えと比較するとシーリング撤去の手間がなくなるので、工事費も安くなります
名称 仕様 数量 単位 単価 金額
1.仮設工事
外部足場 くさび式 ブラケットー側 残置1ヶ月 材工共 250 架㎡ 940 235,000
小計 235,000
2.外壁工事
シーリング 変性シリコーン系 材工共 180 m 910 163,800
小計 163,800
合計 398,800
税込みで40万円程度になりました。

自分でDIYする場合

ある程度の範囲ならば、自分でシーリングを打ち替えることができます。 必要な道具はホームセンターやアマゾンなどで購入しましょう。
  • シーリング撤去カッター
  • シーリング材
  • コーキングガン
  • ヘラ
  • マスキングテープ
コーキングガンとは、シーリング材を充填する際に使う工具です。 マスキングテープは、充填するシーリング材がはみ出さないように、あらかじめ目地に沿って貼ります。
名称 仕様 数量 単位 単価 金額
シーリング撤去カッター スリーエム スピンカッター(コンクリート/サイディング用) 1 2,750 2,750
シーリング材 セメダイン 変成 シリコーンシール 多用途 外壁 内装 屋根 333ml 60 598 35,880
コーキングガン タジマ コンボイジャスト (コーキングガン) 1 1,100 1,100
ヘラ SK11 ソフトコーキングヘラセット 4本セット 1 517 517
マスキングテープ 3M マスキングテープ シーリング用 EXBB 15mm幅x18m 10 65 650
合計 40,897
おおむね4万円程度の費用でできます。

業者に依頼したほうが良い

自分でDIYすると確かに費用が安く済むのですが、最大のネックは安全性です。
手の届く範囲だけなら良いのですが、シーリングは二階部分にもあります。
梯子をかけて施工を行うのも範囲が限られてしまいますし、素人が足場を組むのも無理があります。
最悪の場合は転落事故になることも。

 

したがってオススメなのは、専門業者に依頼することです。
専門業者なら短期間でキレイに仕上げてくれますし、見積りで交渉すればある程度の値引きも可能ですね。

なるべく安く業者に依頼するには

なるべくなら費用を抑えて工事依頼をしたいですよね。
ポイントとしては

相見積もりをとる
外壁や屋根塗装と同時に行う

の2つです。

 

まず相見積もりをとれば、大体の相場の目安ができますよね。
その中で比較的安い見積り額を出してきた業者にお願いするというわけです。
ただあまりに相場より低い見積り額を提示してきた場合、手抜き工事の可能性が高くなります。
それなりの水準は維持できる業者を選ぶようにしましょう。

 

また外壁や屋根塗装工事と同時に行うと、足場設置が一回で済みます
したがって別々に工事するよりも、工事費が安く抑えられるのですね。
外壁や屋根も一定の期間で塗り替えなければいけない部分ですから、まとめて依頼したほうがリーズナブルですよ。

 

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増打ちか?打ち替えか?

シーリング補修には増打ち・打ち替えの二種類の工法があることに触れましたが、どちらの方が良いのでしょう?

 

結論から言えば、圧倒的に打ち替えのほうがオススメです。

 

シーリング材の性質上、時間が経つにつれ硬化してひび割れ・収縮が起こりやすくなります。
劣化した古いシーリングの上から増打ちしても、一時的にはキレイになりますが根本的な解決にはなりません。

 

一旦除去してから打ち替えしたほうが、結果として寿命が長くなってお得になりますよ。

シーリングを補修する必要性について

サイディング壁本体の亀裂や汚れならまだしも、目地のシーリングを補修する必要があるのかという疑問を持たれるかもしれません。

 

実はサイディング壁の大きな弱点として、シーリング部分が挙げられるのです。

 

サイディング本体は大きなひび割れが起きない限りは大丈夫なのですが、シーリング部分は本体よりも劣化が進みやすいです。
シーリングが劣化してひび割れ・収縮などが起きると、雨水が壁内部に侵入しやすくなります。
壁内部に湿気が溜まると、木材部の腐食やシロアリ被害のリスクが出てきますね。

 

サイディングのメンテナンスで注意すべきは、シーリング部分なのです。