自分の家を建てようと思ったとき、多くの人は大手の住宅メーカーに依頼しますよね。
これらの大手メーカーはテレビCMなどでもおなじみですし、多くの実績があるという安心感があります。
そうやって新築した家が10年ほど経つと、そろそろ外壁の塗り直しを検討する時期になります。
そのとき塗装工事をお願いするのは、住宅を建てたときの大手メーカーか、それとも地元の業者か、どちらが良いのでしょうか?
結論から言うと以下の通りとなります。
詳しく説明していきましょう。
大手の住宅メーカーは、新築住宅とは別にリフォーム専門の部門があります。
子会社化しているケースも多いですね。
これらは大手メーカーのリフォーム専門の子会社です。
大手メーカーで家を新築すると、たいがい10年後にはリフォームのご案内という営業がかかります。
内容としては外壁の塗り直し・防水工事・防蟻処理といったところ。
家を建てたメーカーと同じところに頼むという安心感もあって、お願いする人が多いですね。
やはり大手メーカーは施工実績がケタ違いです。
例えば大和ハウスリフォーム株式会社の平成29年度の売上高は856億円!
これは住宅だけでなく大型施設の工事も含まれていますが、すごい数字ですね。
それだけのリフォーム工事を手がけているわけですから、安心感があります。
大手メーカーは全国に支店・営業所がありますから、工事後のアフターフォローも手厚いです。
無料保証が付いている工事も多いですね。
これは新築時と同じメーカーでリフォーム工事を行った場合ですが、新築住宅に付いている保証が期間延長になるものもあります。
基礎・土台・柱などの構造躯体が対象になっているものですが、長く住み続けるには有り難い制度ですね。
大手メーカーは、金融機関と連携して低金利のリフォームローンを設定できます。
年率1.3%程度ですから、費用負担も抑えられますね。
(参考:リフォームローン|大和ハウスリフォーム株式会社)
外壁や内装の比較的小規模なリフォーム工事ではなく、耐震工事のような大規模なリフォームになると施工実績のある会社が有利ですね。
様々な大規模工事を手がけた実績がある大手メーカーの強みが活きるポイントですね。
大手メーカーの多くは、自社で職人を抱えているわけではありません。
工事を請け負ったら、中小工務店などに委託して実際の工事を行います。
その分のマージン(利ざや)が発生するため、どうしても工事費用は高くなってしまします。
例えば延床面積30坪の外壁塗装工事(シーリング込)で、最低でも130万円。
しかもこの金額は付帯工事(軒天の塗装など)を含まない数字ですから、ちゃんと計算するとおそらく150万円程度になるでしょう。
(参考:屋根・外壁|費用の目安|大和ハウスリフォーム株式会社)
これを地元業者に依頼すれば余計なマージンが発生しませんから、同等の工事で100万円以内に収まります。
先ほど書いたように実際の工事は、委託先の工務店が行います。
したがって打ち合わせ・契約に加えて工務店への発注もありますから、準備段階で時間が掛かってしまうというケースもありますね。
外壁塗装や屋根塗装など限定的な工事をお願いするのであれば、地元業者のメリットが活きてきます。
地元業者は工事の受注から施工まで自社で行いますから、余計なマージンが発生しません。
したがって大手メーカーより安い工事費で済みます。
やはり近くに会社があるということで、現地調査やヒアリングもすぐに行ってくれます。
職人も自社で抱えていますから、工事日程のスケジュール調整も容易ですね。
なるべく早く工事して欲しいというニーズにも応えてくれるでしょう。
地元業者といっても、良い会社ばかりではないのが現実です。
特に自宅に直接来る訪問販売業者は、悪質な会社である可能性が高いですね。
悪質業者に当たるリスクを避けるには、優良業者のみが登録している一括見積りサービスを利用するのが早道です。
中小の工務店などでは、得意とする工事内容が限られていることがあります。
このようなニーズには、その会社だけでは応えられない可能性もありますね。
ということでまとめると、冒頭でも述べた結論になります。
といったように検討してみてくださいね。