金属系サイディングの塗装工事はいくら?サビ対策も欠かせない

金属系サイディングの塗装工事はいくら?サビ対策も欠かせない

金属系のサイディング壁というと、メタリックで近未来的なデザインを思い浮かべるかもしれません。
ただ近年では様々なテクスチャー(質感)の金属系サイディングが販売されていて、選びやすくなりました。

 

耐候性や遮熱性に優れた外壁材ですが、定期的なメンテナンス・塗り替えは欠かせません。
金属系サイディングの基本的なポイントを解説していきましょう。

金属系サイディングの特徴

まだあまり馴染みのない金属系サイディングですが、窯業系にはない特徴があります。
いくつかあげてみました。

 

様々なテクスチャーを楽しめる

金属素材というとピカピカのメタリックな色調をイメージするかもしれません。

金属系サイディング メタリック

 

しかし金属系サイディングは表面に特殊な塗装を施すことで、様々なテクスチャーを表現できます。

金属系サイディング 石壁

石壁風であったり、

金属系サイディング 木目

木目調であったり。

 

一見すると普通の窯業系サイディング壁と区別が付きませんね。

 

断熱性・遮音性に優れる

金属系サイディングの構造は、ガルバリウム鋼板などで成形された本体に、断熱材を裏から貼り付けてあります。
サイディングそのものに断熱性能があるので、家全体の断熱効果が高くなりますね。
エアコンなどの電気消費量が節約できるというメリットがあります。

ガルバリウム鋼板とは?

ガルバリウム 外壁

ガルバリウム鋼板はスタイリッシュな最新の住宅によく使われています。

ガルバリウム鋼板とはは鉄合板の板に特殊な金属メッキを施したもので、錆びにくく長持ちします。

従来の鉄合板にメッキをしないまま壁に貼り付ける手法(トタン)だと錆に弱いので頻繁に塗り替える必要がありましたが、ガルバリウム鋼板だとその必要がありません。

耐火性や断熱性もアップします。

色もカラフルなものが多くて、安心感がある色が沢山あるので、温かい感じが出るようで、特に茶色のガルバリウム鋼板がよく見かけます。

金属の壁にしては長持ちするのも特徴で、20~30年のメーカー保証がついている商品も。

錆がほとんど出ないので見た目も長持ちでき好材料なこと間違いないと思います。

地震にも強いので、これからガルバリウム鋼板の外壁・屋根が主流になっていくかもしれませんね。

また断熱材があることで遮音性も高くなります。
幹線道路沿いの騒音対策としても有効でしょう。

 

既存壁にかぶせて施工できる

金属系サイディングはとても軽量なので、既存壁にかぶせるカバー工法ができます。
張り替え工事が通常よりもカンタンにできるというメリットがありますね。

定期的なクリーニング・点検は欠かせない

とても優れた外壁材である金属系サイディングですが、弱点としてサビに弱いということがあげられます。
新品のときは塗膜もしっかりしていて風雨にも強いのですが、大気中の汚染物質が堆積するとサビや劣化の原因となります。

 

年に数回の水洗いをすると良いですね。
特に海の近くに立地している住宅の場合、塩害を避けるためにも水洗いは欠かせません。

 

ただ二階部分など高所の作業は危険です。
地元業者に依頼する方が安全ですね。
地元の塗装業者を探す
ノウハウを持っている塗装業者であれば、劣化しているかどうかのチェックや、擦り傷の補修などにも対応してくれます。

塗り替え時期の目安

とても耐久性に優れた金属系サイディングですが、他のサイディング壁と同様に塗装の塗り替えは必要です。

  • チョーキング
  • 古い塗装の浮き・剥がれ

といったサインが見つかったら、塗り替えを検討しましょう。
また繰り返しになりますが、金属系の弱点であるサビも見逃さないようにしてください。

金属系サイディング塗装工事の見積り例

金属系サイディング塗装工事の見積り例

名称 仕様 数量 単位 単価 金額
1.仮設工事
外部足場 くさび式 ブラケットー側 残置1ヶ月 材工共 250 架㎡ 940 235,000
シート養生 メッシュシート防炎1類 残置1ヶ月 〃 250 架㎡ 460 115,000
小計 350,000
2.外壁工事
高圧洗浄 水洗い程度 軒天部含む 手間 160 240 38,400
下地調整 既存塗膜の除去(全面)、汚れ・付着物除去、油類除去、研磨紙ずり 130 2,140 278,200
さび止め塗装 さび止め塗料塗(露出部)・研磨紙ずり・さび止め塗料塗 素地ごしらえ別途 130 920 119,600
耐候性塗料 アクリルシリコン樹脂系 研磨紙ずり・中塗り・上塗り 130 2,420 314,600
小計 750,800
3.外壁付帯工事
軒天部 合成樹脂エマルションペイント 3回塗 30 1,350 40,500
破風板 合成樹脂調合ペイント 2回塗 50 m 720 36,000
小計 76,500
合計 1,177,300
諸経費 合計の15% 176,600
総計 1,353,900

金属系サイディング塗装に使える塗料は、窯業系などと同じです。

  • ウレタン
  • アクリルシリコン
  • フッ素

フッ素はとても防汚性に優れた塗料なのですが、価格が高いのがネックですね。
基本的にはアクリルシリコンが価格も抑えられていて、おすすめです。
耐候性などもフッ素と同等です。

まとめ

金属系サイディングはサビ対策だけを注意すれば、機能性に優れた外壁材です。
定期的なチェックを欠かさないようにしましょう。

  • メタリック調だけじゃない
  • 定期的なクリーニングでサビ予防
  • アクリルシリコン塗料がおすすめ