サイディングの張り替え費用を種類別に徹底解説します|一般的な相場は?

サイディングの張り替え費用を種類別に徹底解説します|一般的な相場は?

サイディングの張り替え費用を種類別に徹底解説します|一般的な相場は?

古い自宅の外壁が傷んできたから、張り替えたい。
とはいえ、

  • どんな工事をすれば良いのか?
  • 費用はどれくらいかかるのか?

という疑問がありますよね。
今回は一般的なサイディング壁での、張り替え費用の相場について解説していきましょう。

 

概算見積もりシミュレーション

外壁の張り替えには、どれくらいの費用がかかるのか?
延べ面積からカンタンに概算見積もりを計算できるツールをご用意しました。

 

延べ床面積

既存外壁の種類

張り替えるサイディングの種類

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一般的な相場

サイディングの張り替えは、外壁を入れ替える大きな工事になります。
したがってそれなりの工事費用がかかりますね。

  • 一般的な住宅(木造2階建て・延べ33坪)
  • 既存モルタル壁を撤去して窯業系サイディングに張り替え

という条件で一般的な相場は、250万円~280万円(税抜き)。
坪単価では75,000円/坪~85,000円/坪ですね。

 

ただこの相場は、いろいろな条件によって変わります。

  • サイディングの種類
  • 建物の規模
  • 地域
  • 建物の劣化状態

あくまでも参考程度にとどめておいてくださいね。

 

サイディングの張り替え工事の詳細な見積もり例は、以下の記事で解説しています。
>外壁をサイディングに張り替えるといくら?【見積り例&解説】

サイディングの種類ごとの費用について

サイディングの種類は、以下の種類があります。

  • 窯業系サイディング
  • 金属系サイディング
  • 木質系サイディング
  • 樹脂系サイディング

それぞれに張り替え費用や注意点が異なりますので、順番に見ていきましょう。

 

窯業系サイディング

窯業系サイディングは、もっとも普及している外壁材ですね。
種類も豊富で、

  • タイル調
  • 石張り調
  • 木目調

などの種類があります。

 

価格も手ごろで、4,000円/㎡~6,000円/㎡ほど。

 

キチンと再塗装などのメンテナンスをしていれば、耐用年数も20年程度と長持ちします。

 

ただ窯業系サイディングの弱点として、シーリングの劣化が進むと雨水が浸入しやすいという点があげられますね。
再塗装の際には、同時にシーリングの打ち替えをやってもらいましょう。

 

また張り替えにあたっては、熟練した施工業者に依頼するほうが良いでしょう。
施工不良によりひび割れ凍害が発生して、せっかくのサイディングの寿命が短くなってしまうという例も多く見られます。

窯業系サイディングは,現場で施工されて初めてその性能を発揮する商品であるが,サイディングを使用している建物において,サイディングの施工として相応しくないものが未だ多くみられる。

引用元:窯業系サイディングにおける技術開発動向

金属系サイディング

金属板&発泡樹脂で構成されているのが金属系サイディングです。
耐候性・耐久性に優れています。

金属サイディングは、柄付けされた金属板と断熱効果のある裏打材によって構成された外壁材です。 一貫した製造ラインで工場生産され、仕上がりが均一、塗装仕上げが不要で、軽量で断熱性に優れ、省エネ効果があります。 また、他の外壁材で起こるひび割れ・凍害の心配がありません。 金属サイディングの外壁を使用することにより、大幅な工期短縮を図ることが出来ます。

引用元:金属サイディングとは|金属サイディングの特徴|金属サイディング工業会

一番の特徴は、軽量なので既存の壁の上から張ること(カバー工法)が可能という点。
既存壁の撤去が不要なので、工事費用も抑えられます。
また二重壁になって、防音性・断熱性が高まるというメリットもありますね。

 

カバー工法での張り替え工事の相場は、70,000円/坪ほどが目安です。
詳しくは別の記事で解説しています。

 

>サイディング壁のカバー工法の工事費用っていくら?【見積り例】

 

木質系サイディング

木質系サイディングは、天然木に塗装を施して自然の風合いを生かした外壁材です。
天然木ならではの質感を求める人には、とても人気がありますね。

 

以前は防火地域内では使えなかったのですが、最近では不燃処理により防火性能をプラスした製品もあります。

枠組壁工法の外壁に木質系サイディングを張る手法に注目し,サイディングに難燃処理を施すことによる防耐火性能の向上,及びサイディングの張り方が防耐火性能に及ぼす影響を確認すること
を目的として実大規模の耐火試験を行った。

引用元:2011年度日本建築学会大会|木質材料の防耐火性に関する発表概要

ただ防火性能認定品になると、材料費が高くなってしまうというデメリットがあります。

  • 一般品:5,200円/㎡
  • 防火性能認定品:14,000円/㎡

材料費だけでこの差になりますね。

 

したがって木質系サイディングに張り替える費用は、

  • 一般品:83,000円/坪
  • 防火性能認定品:124,000円/坪

という水準。

 

もし都市部にある住宅を木質系サイディングに張り替えるなら、相当の出費を覚悟してください。

 

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングはあまり馴染みのない外壁材ですが、非常に高性能な建材です。

 

耐久性に優れている上、再塗装も不要なのでメンテナンスが容易ですね。
窯業系サイディングのようにシーリングを使わないので、シーリング劣化の心配もありません。
また軽量なので、金属系サイディングと同様にカバー工法を選択できます。

 

費用面も比較的リーズナブルです。

 

マイナス面としては製品が少ないので、色のバリエーションも少ないこと。
窯業系サイディングのような複雑なテクスチャーもありません。

 

また樹脂サイディングはあまり普及していないこともあり、施工できる業者が限られているというデメリットもあります。
したがって、工事に時間が掛かる可能性もあります。

こんなケースでは張り替えがおすすめ

シーリングが剥離して雨水が入ってきた

一般な窯業系サイディングの最大の弱点は、シーリングの劣化です。
外壁のつなぎ目を埋める役割をするシーリングが劣化すると、ひび割れたり剥離してきます。
そこから雨水が浸入してきやすいのですね。

 

いちおうサイディングの下地には防水シートが貼ってあるのですが、完全に浸入を防げるわけではありません。
柱や土台に水が到達すると、腐食やシロアリ被害が起きるリスクがあります。

 

もしこのような状態なら、早急にサイディングを剥がして下地からやり直し・張り替えをしましょう。

 

カビや苔が生えてきた

北側の外壁は日当たりが悪く、カビ・苔が生えやすい場所でもあります。
特にカビは一度生えてしまうと、高圧洗浄でも完全には落ちません。
見た目にも悪いですし、衛生的な問題もあります。
部分的にでもサイディング張り替えを行ったほうが良いですね。