インターネット通販が一般的になってきて、最近話題になっているのが再配達問題です。
せっかく宅配便が自宅に荷物を持っていっても不在なので、なかなか受け取れないというこの問題。
宅配業者の人件費や燃料コストを考えると、かなりムダがありますよね。
そんな再配達問題を解決するのが、宅配ボックスです。
公共施設や分譲マンションなど、宅配ボックスを設置している場所が増えましたよね。
そんな宅配ボックスを設置するとき、補助金でお得になる制度があるってご存知でしたか?
今回は宅配ボックス設置でもらえる、国や自治体の支援事業について解説していきます。
補助金を受ける場合、宅配ボックス以外に他のリフォーム工事を平行して行う必要があります。
この機会に、家の他の場所をリフォームすることを検討してみてください。
このような総合的なリフォームを検討しているなら、まず無料の見積もりサイトで予算をチェックしてみましょう。
補助制度の相談にも乗ってくれますよ。
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現在は配送業者の人手不足などの問題が深刻なため、国ぐるみで負担軽減策を講じています。
その一環として、住宅に設置する宅配ボックスの設置を支援するための施策があります。
ここでは国交省で調べられるリスト(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001711564.pdf)をもとに、宅配ボックス設置工事に活用できる補助金や支援事業をまとめてみました。
事業名 | 補助率/補助額 | 上限額 | URL |
---|---|---|---|
長期優良住宅化リフォーム推進事業 | 補助率 1/3 | 100~250万円/戸 | 詳細 |
子育てエコホーム支援事業 | 補助額 11,000円 | 20万円/戸 | 詳細 |
この長期優良住宅化リフォーム推進事業と子育てエコホーム支援事業の2つについて解説していきます。
長期優良住宅化リフォーム推進事業とは、住宅の長寿命化や省エネ化を推進するために対象のリフォーム工事にかかる費用を補助するというもの。
対象費用の1/3が補助額となるので、かなりの割合ですね。
-戸建住宅編R5 マンガ.pdfより引用-
長期優良住宅化リフォーム推進事業で主な対象となるリフォーム工事は、省エネ化や耐震改修など。
そのほかの項目として家事負担軽減のためのリフォーム工事として、宅配ボックス設置が挙げられています。
したがってあくまでも主体は古くなった住宅の性能を向上させること。
その付帯として宅配ボックス設置があると考えてください。
「古い家をリノベーションするときに宅配ボックスを設置したい」といったケースに活用できる補助制度です。
宅配ボックス設置のみを目的としている場合は対象外ですので、市区町村の制度などを活用しましょう。
令和5年度にはこどもみらい住宅支援事業により、宅配ボックス設置など幅広いリフォーム工事に補助金が設定されていました。
しかしこのこどもみらい住宅支援事業は補助金申請額が予算上限に達したため、残念ながら終了しています。
でも安心してください。
令和5年11月2日の閣議決定により、子育てエコホーム支援事業として新たな補助制度がスタートしました。
この子育てエコホーム支援事業はこどもみらい住宅支援事業と同様の内容で補助金を受けられます。
子育てエコホーム支援事業では宅配ボックス設置により11,000円/戸の補助を受けられますが、以下のいずれかのリフォームを同時に行うことが条件となります。
したがって先ほどの長期優良住宅化リフォーム推進事業と同様に、宅配ボックス単独では補助対象外となります。
他のリフォーム工事と並行して宅配ボックスを設置したい方に向いている制度ですね。
今回の次世代住宅ポイントでは、宅配ボックス以外にも対象となるリフォーム工事があります。
断熱改修などの大規模なものから、ビルトイン食洗機の設置などの小規模なものまで様々。
併せてリフォームすることでもらえるポイントも増えていきますから、この機会に自宅の設備リフォームを検討してみましょう。
ここからは宅配ボックスの設置で、どのくらいの費用がかかるのか?
見ていきましょう。
代表的な戸建て住宅用宅配ボックスである、パナソニックのコンボを例にあげてみます。
コンボライトは最も手軽に設置できる、据え置き型の宅配ボックスです。
大きさ・形状によっても価格は異なりますが、おおむね3〜5万円で市販されていますね。
コンボ・イントは、住宅の壁に埋め込むタイプ。
家の中から荷物を出し入れできるので、郵便受けのような感覚で使えますね。
商品価格はおおむね9〜10万円程度。
ただ外壁に穴を空けて設置するので、工事業者に依頼する費用が別途かかります。
コンボ・エフは、門塀に埋め込むタイプ。
既存の郵便受けと一体で使えて省スペース、というメリットがあります。
商品価格は7〜9万円程度。
ただこのコンボ・エフも、工事業者に施工してもらう必要がありますね。
施工が必要なタイプの宅配ボックスを設置するには、リフォームや外構工事を専門とする業者に依頼しなければいけません。
その費用は、商品価格込みで10万円程度でしょう。
ただ実際の住宅の状況などで工事費は変わります。
いくつかの業者へ見積りを発注して、良いと思える業者を選ぶようにしましょう。
宅配ボックスの設置は自分でもできる?
前項でご説明した据え置き型の宅配ボックスであれば、自分で設置することもできます。
パナソニックのコンボであれば、専用の設置パーツも市販されていますね。
ただし次世代住宅ポイントは、業者に施工してもらうことが前提になっています。
専門業者が発行する工事証明書が必要なのですね。
自分で宅配ボックスを設置する場合、ポイント対象外となってしまうことに注意してください。
宅配ボックスについてニュースなどでも大きく取り上げられることが増えましたが、そもそも費用をかけて宅配ボックスを設置するメリットとはなんでしょうか?
宅配ボックスの設置には多くのメリットがあります。以下に、その主な利点を紹介します。
受取の便利さ
宅配ボックスがあることで、荷物を受け取るために家にいる必要がなくなります。不在時でも、荷物は宅配ボックスに安全に保管され、都合の良い時に取り出すことができます。これにより、忙しい日常生活で時間の制約を受けることが少なくなります。
安全性の向上
盗難や悪天候から荷物を守ることができます。宅配ボックスは通常、鍵やセキュリティコードで保護されており、荷物が外部からの不正なアクセスに対して安全です。また、雨や雪などの天候の影響を受けずに荷物を保管できるため、商品の損傷リスクが減少します。
プライバシーの保護
宅配ボックスを利用することで、荷物の内容を他人に知られることなく受け取ることが可能です。これは、プライバシーを重視する人にとって特に重要な利点です。
配達効率の向上
宅配業者は、宅配ボックスに直接荷物を置くことができるため、再配達の必要が減り、配達効率が向上します。これは、宅配業者の負担軽減にもつながり、環境への影響も少なくなります。
コミュニティの向上
集合住宅や近隣で宅配ボックスを共有することにより、コミュニティの結束を強化することができます。共有することで、近隣住民との関係を築くきっかけにもなります。
宅配ボックスの設置は、生活の便利さを高めるだけでなく、安全性やプライバシーの保護、さらには配達効率の向上など、多方面にわたる利点があります。これらの利点は、日々の生活の質の向上に直結し、現代の忙しい生活様式に適応した便利なソリューションと言えるでしょう。