「外壁の色って何を選んだら良いですか?」と聞かれたときに、特にこだわりがないのならベージュを選んでくださいと答えています。
外壁塗装で人気No.1の色は、なんといってもベージュですから。
汚れが目立ちにくいというメリットが大きいですよね。
ここではベージュ色のその他のメリットや、単調になりがちな塗装をオシャレにするコツを解説していきましょう。
外壁色としてメリットが多いベージュですが、
という3つのポイントで見ていきましょう。
外壁塗装で重要なのは、なるべくメンテナンスの手間がかからないようにするということ。
そういう意味でも色選びは重要です。
白系の明るい色は塗り替えた当初はキレイなのですが、雨や砂ぼこりで汚れやすいというデメリットがあります。
その点ベージュであれば適度に明るさが抑えられているので、時間が経過しても汚れが目立ちにくいというメリットがありますね。
ちなみに黒や濃い色の場合も汚れは目立ちにくいのですが、経年劣化して色あせが起こりやすいというデメリットがあります。
街を歩いていると、明らかに周囲から浮いている派手な外観の家がありませんか?
それぞれ自分の家にはこだわりがあるものですが、家は個人の所有物であると同時に街の風景を形づくるもの。
周囲と調和していない外壁色だと、街並みの統一感を乱すこともあります。
実際に京都など古い街並みを残しているエリアでは、風致地区に指定して外壁塗装の色などに細かい規制があります。
エ 外壁の表面に過度の装飾がなされていないこと。
オ 外壁の色彩が光沢の少ない薄茶色又は灰色(表面が白しっくい塗り又は焼杉板張りで仕上げたものにあっては,その素材の色)であること。
カ 外壁の色彩に複数の色彩が用いられているときは,当該複数の色彩の対比が目立つものでないこと。引用元:京都市:風致地区の許可基準
その点ベージュやブラウン系の外壁色であれば、周囲に馴染む無難さがありますね。
外壁塗装に使う塗料には、様々な種類があります。
サイディング壁に使う仕上材だけでも、
と幅広いですね。
その他にも、
といった外壁仕上げの種類がありますね。
そんな幅広い外壁材の中には、色のバリエーションが少ないこともあります。
どんな外壁材でも統一感のある色味にしたいということであれば、ベージュやブラウン系の色を選べば、材質に関わらず色が揃えられるでしょう。
ここまで外壁塗装でのベージュ色のメリットを見てきましたが、デメリットがないわけではありません。
それはズバリ無難すぎて面白みがないということ。
誰しもが選ぶ色だけに、建売住宅のほとんどがこのベージュ系の外壁色ですね。
周囲と似すぎてあまりに個性がないというか、特徴がありません。
ただちょっとした工夫で、ベージュ系の外壁をオシャレに魅せることができます。
次に紹介する事例を参考にしてください。
普通に使ってしまうと単調になってしまうベージュ色ですが、なんらかの変化をつけることでオシャレ感が増します。
先ほどメリットの項で触れたとおり、同じベージュ系でも外壁材や塗料の種類を変えられます。
例えば、
といった変化をつけるだけで、さり気ない個性が出てきますよ。
外壁の大きさに隠れて目立たないですが、雨どいや
例えば破風板や縦樋をブラックに塗れば、引き締まった印象を与えますね。
-施工事例・南欧風の家 | 吉野材建築(株)|注文住宅・自由設計で木の家を建てるより引用-
ベージュと相性の良い材質にレンガタイルがあります。
赤茶色のレンガタイルと組み合わせることで、ヨーロッパの邸宅のような雰囲気になりますね。
さらに、
といったデザインを取り入れることで、南欧風住宅の出来上がり。
非常に個性的な家になりますね。
ここではベージュと組み合わせると相性の良い色を見ていきましょう。
茶色とベージュはともに暖色系なので、相性の良い組み合わせになります。
先ほどの項でも解説したとおり、レンガタイルなどの異なる材質を組み合わせると、さらにバリエーションが増えます。
ホワイトとベージュの組み合わせは、清潔感のある印象になります。
ただし汚れが目立ちやすくなるので、こまめに水洗いなどのメンテナンスをする必要がありますね。
ベージュとグレー系の組み合わせは、比較的シャープでモダンな印象になりますね。
都市部の3階建て住宅などに向いているでしょう。
ベージュだけで濃淡を変化させると、非常に落ち着いた印象になります。
テクスチャも変えると、より表情が豊かになるでしょう。